top of page

書院の庭

 春はツツジ、山ツツジ、さつき、さんしゅう、牡丹、芍薬の花が咲き、夏は紫陽花、カラー、燕子花、花菖蒲の花が連なり、秋は萩、山吹の花が咲き、紅葉、銀杏、錦木が紅葉を彩ります。冬は椿、山茶花の花が咲く中に雪が降り積もります。

 また、池(放生池)もあり、主に鯉が泳いでいます。このあたりの地方の風習で、仏壇の開眼供養(魂入れ)の時に、鯉を用意してもらっています。

 道元禅師様の著、「正法眼蔵随聞記」の中の言葉を訳せば、「海の中に門がある。その門をくぐれば、ただちに龍になる。」とあります。そして、永平寺に龍門という門が実際にあり、修行僧もこれをくぐれば龍になる、そんな教えがあります。これに由来し、開眼供養をされるご家庭の繁栄を願うべく用意された鯉を池に放ち、お詣りになった際は、その成長を見てもらっています。

bottom of page