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安養寺とは

安養ということばは、安らかなという意味です。施食会(せじきえ)という法要の回向(えこう)に「存者は福楽にして寿極まり無し、亡者は苦を離れて安養に生ぜん」(この法要に参加している人は福楽でも良いことがたくさんあり、亡くなった人は苦しみを離れて安らかに過ごします。)

安養寺の本尊様は釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)と阿弥陀如来(あみだにょらい)です。お釈迦様は現在仏(げんざいぶつ)と言われ、阿弥陀様は過去仏(かこぶつ)と言われています。

安来の西赤江町(現在の安来三中の近く)に安養寺というお寺があり、尼子と毛利の戦いでお寺が焼かれてしまうので、土の中に本尊を埋めておこうという話になり、近辺の人で埋めたのです。何十年も経ってから「そういえば親から聞いたことがあるが、本尊さんが無事かどうか掘ってみよう」ということになって、みんなで掘ったら出て来たのです。しかし、伽藍(がらん)がないのでどうしようかという話になり、そういえばこの飯梨川の上流に同じ安養寺というお寺があると聞いたことがあるので持っていこうということになりました。現在も鎌倉時代に造られた阿弥陀如来が光明山安養寺には、鎮座(ちんざ)しておられます。

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